いわゆるプロローグ

 かなり前から、エジプトには興味があった。はじめは、古代エジプトのピラミッドとかスフィンクスにあこがれていて、高3の2月に母と2人で旅行会社のツアーで初めてエジプトに行った。
 期待通り、エジプトの古代遺跡はスケールが大きいし、 神秘的でめちゃめちゃよかった。10日間のツアーはあっという間に終り、 エジプトはなんだか夢だったような後味がした。

 それから1年半たった大学2年の夏、この私が発掘調査隊に参加するなんて自分でもびっくり。何年か前、新聞で有名なY先生の調査隊が隊員を募集していたのでいちおう資料は請求してみたものの、 費用がバカ高くてあきらめたことがあった。 でも今回は、ほんとタナからボタモチ。 それは4月22日のこと、大学での必修の授業がおわった後、専攻の先輩Tさんが教室に入ってきて、いきなり発掘隊員募集の話をもちだしてきた。 その発掘隊は8〜12世紀頃の港町の城塞(場所はシナイ半島の西岸)を掘っているらしい。
 「エジプトで発掘」なんて聞いたもんだからはじめは希望者が殺到した。でもいざ行くとなったらどんどん減ってきて、結局8人に落ち着いた。

 先発隊(7/22〜9/2)後発隊(8/5〜9/14)の半分に分かれることになり、私は希望どうり先発隊になった。
そしてついに1998年7月22日、私は発掘調査隊の一員としてエジプトへ旅立ったのでありました。



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