お茶くみボーイズ


お茶くみボーイズと私。

 現場ではなんと1日に3回もティータイムがあります。現場は砂漠で空気が乾燥しているし、汗もかくから水分の補給は大切。 1時間おきぐらいに、紅茶(シャイ)の入ったポットと、グラスの乗ったトレイを持ったエジプト人2人組が日本人のいるところに回ってくる。人は彼らを「お茶くみボーイズ」と呼ぶ(というか私が勝手に名付けた)。
 元祖お茶くみボーイズ(私が来たばかりの頃)はカーレトエベート。 カーレトは派手な赤チェックのターバンを頭に巻いていたので、 赤チェックの頭が近づいてくると、お茶の時間だということに気付くのでした。 たまにカーレトは誰かと交代して違う組み合わせになってた。
 
彼らはすぐに日本人学生の名前を覚え、私にお茶を持ってくるときはいつも 「チナミー」と呼びかけていた。そして彼らは日本人1人1人の砂糖の分量も ちゃんと覚えていました。だれそれはスプーン何杯入れるとか、 ノンシュガーとか。ちなみに、私はたいていスプーン1杯弱。でもたまに 「ムシュ・ソッガル(砂糖抜き)」とか注文する裏切りもやった。 砂糖を入れるのはエベートの役目で、手際良くシャカシャカとかき混ぜた後、 浮いた泡をスプーンですくって地面にペッと捨ててできあがり。 日本語で「ドウゾー」と言って手渡してくれる。
 砂糖について話すと、エジプト人は老若男女かまわず、 紅茶やコーヒーにとにかく砂糖をいっぱい入れるのです。 カップ1杯でスプーン3〜5杯の砂糖を入れるのはザラ。 なんでー?そんなに甘くておいしいのかー?と疑問はつのるばかり。 あと、現場はいつも暑いのにお茶は熱い紅茶ばっかり。 アイスティーの方がいい!と思ったけど、こっちはアイスティーを飲む習慣があまりないらしい。暑いときにあえて熱い(しかもゲロ甘い) お茶を飲むのは砂漠の民の知恵なのでしょうか?
 ちなみに、お茶くみボーイズはティータイム以外も、ちゃんと土運びをして働いていました。



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