スールからマスカットへの道〜The road from Sur to Muscat〜

 スールからマスカットへと向かう海岸沿いの道にはいくつか見所がある。この道はアップダウンが激しい上に舗装されていないので四駆車でないとムリらしい。この揺れはまるでマッサージ椅子に座っているかのようで実は心地良い。右側には美しい海が臨めるのだが、ガードレールなしの崖っぷちも走るのでかなりスリリング★

スール/Sur


↑灯台から眺めたスールの街並。

 スールはオマーン東部に位置する港町。穏やかな海に浮かぶダウ船(木造帆船)が印象的。ダウ船とはアラブ人がインド洋の航海に用いた船で、かつては「海のラクダ」と呼ばれ、交易の為の重要な交通手段だったという。スールではそのダウ造船所があり、見学することが出来る。ダウ船のミニチュアも売られているので、お土産にいかが?値段は結構張るが、いい仕事しているのでその価値はあり。確か長さ40センチ位のもので15000円ほどだったと思う。


↑ダウ造船所にて。これは本物のダウ船。

 ここでダウ船の作り方。舟板に穴を開けてヤシの繊維からなるもので縫い合わせた物を木釘で船体にくくりつけ、その上から瀝青(アスファルト)を塗る。さらに鯨油で表面をコーティングすれば出来上がり。逆風でも進める三角帆を搭載しているのが特徴という。


↑ダウ船の模型作成中。いい仕事してますね〜。


カルハット遺跡/Qalhat

 スールからマスカットに向かう海沿いの道の途中に、その遺跡はある。カルハット13〜14世紀頃海上貿易によって栄えた港町で、マルコ・ポーロイブン・バトゥータも訪れたという。この遺跡で形がはっきり残っているのは、ビビ・マリヤムの墓(Bibi Mariam's Tomb)と貯水池のみである。ビビ・マリアムという人が何者なのかは分からないが、名前からして女性だろう。小さなモスクを思わせるような美しい墓で、きっと身分の高い女性であったに違いない。


↑ビビ・マリアムの墓/Bibi Mariam's tomb

〜遺跡にあった石版に書かれていた文章〜

Qalahat lies on the western coast of Oman, 24km to the north of Sur. Its history dates back to the days of Al Azd people who emigrated to it under the leadership of their chief Malik Bin Fahem. Gradually its fame began to grow and it became second capital of Hurmoz kingdom. However, its ruins began to desappear. Only the tomb of BB Miriam, the water reservoir and the town walls survived. It is said that the town was exposed to earth tremors and to the shelling of the Portuguese led by their captain Alfonso De Al Bukirk. Many travellers visited Qalahat such as Marco Polo and Ibn Batuta. About Qalahat, Ibn Batuta said, "Qalahat lies on the coast of Oman it has beautifull walls and a beautiful mosque its walls are covered with mosaic and it overlooks the sea. Its people are traders living on the wealth and resources of the Indian ocean."


●ワディ・シャーブ/Wadi Sharb

 カルハット遺跡を過ぎてまたしばらくすると、ごつごつした岩山の中に緑豊かな渓谷が現れる。地元の人が水浴びなどをしにくる場所らしい。




↑絶妙なバランスで頭に荷物を載せながら船に乗る女性達。あっぱれ!




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