いわゆるプロローグ

 なんでパキスタン?そう、まさか自分でもパキスタンに行くことになろうとは思ってもみなかった。大学2年生の春休み、私はまた中近東進出を企んでいた。まず候補になったのはチュニジア、モロッコ。砂漠が美しいということでかなり狙っていた(今もまだ狙い中)。
 そして、私は一人旅をしようとしていた。海外は何度か行ったことがあったが、まだ一人で行ったことはない。女一人はあぶない感じがするけれど、 成人したばかりの私は「ジリツ」を意識していて、自分一人の力でどこまでできるのか試してみたかったのであった。
 ところが親は猛反対。「行くならツアーとかグループとかにしなさい!」ここで単独旅行は断念。
 そこで目を付けたのが「国際ボランティア」。 チュニジアやモロッコの短期ボランティアがあるという情報をゲットした。これなら親もオッケーということで、いろいろ資料を探してみた。ところが、またもや障害が。 そういうプログラムは夏にはたくさんあるけれど、春はほとんどない。あっても私の行きたい国はなかった。
  どうすりゃいいのー?でもどっか行きたいよー!と困惑していたとき、ボランティアの資料に混じっていたホームステイの資料が目にとまった。それも、よくあるアメリカとかイギリスとかじゃなくて、インドパキスタンネパールウガンダなどなどめずらしげな国ばかり。 さらによくその資料を読んでみると、パキスタンはイスラムの国、そして世界史で覚えたなつかしい響きのハラッパ、モヘンジョダロはパキスタンにあるというではありませんか!今までパキスタンはあまり気にとめたことがなかったけれど、実はすごくおもしろそうな国。
 それに、ホームステイなら、イスラム教徒の日常生活に密着できる! 遺跡とイスラムに非常に関心がある私にとってはかなりおいしい企画。
 というわけで、私のパキスタン行きが決まったのです。



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