サハラらくだツアー in ドゥーズ 

 砂漠と一口に言っても色々あるけど、ポスターや写真で見るような、さらっさらの砂の砂漠に行って、砂丘でたそがれてみたかったのだ。そういう美しい砂漠が見られるのはチュニジアとモロッコらしい。今回チュニジアに来た目的のひとつが、そういう砂漠を堪能することだった。そして、砂漠といえばラクダ夕陽!!

 
チュニジア南部の町、ドゥーズはサハラ砂漠の東部大砂丘の入り口にあるオアシス。私達がバスでこの町に着いたのは午後2時頃、まさに最も暑い「魔の時間」であった。ホテルまで歩いて行けるだろうと思った私達は、ナツメヤシがうっそうと茂るオアシスに挟まれた一本道を歩き始めた。しかし、いくら歩いてもホテルは見えてこない。一本道なので道に迷うことはないはず。あまりの暑さに、私は頭がくらくらしてきて、何度か休憩をとった。別に具合が悪いわけではないのだが、とにかく暑くて歩き続けるのがしんどい。カナは元気で、私のことを心配してくれていた。もうへろへろになった私は、何とか元気を出そうと思い、「歌でも歌おう!そうだ、スピッツがいい!」と言い、2人でスピッツの曲を大合唱しながら歩いた。これが意外と効果アリ。

←オアシスの道。長いんだな〜、これが!はひ〜!!

 
スピッツの歌も2、3曲目に突入したところで、ふと前を見ると、息を呑むような光景が広がっていた。ずっと憧れていた、あの「砂漠」だ。無数の砂丘が遥か彼方まで続いている。あの美しさをうまく伝える言葉が見つからない。この世でこんな美しい場所があるなんて、、、


そうそう、この風景が見たかったの!!!

 
途中カフェを見つけた私達はそこで冷たいコーラを飲み、元気を取り戻して再びホテルに向かった。今夜のホテルは、この町で一番新しくてゴージャスな「エルムラディ」。星4つ!部屋はもちろんサハラビューをお願いした。部屋に入って時計を見てみると4時。なんとあの炎天下の中2時間も歩いてたのね、、、
 部屋でひと休みして、早速砂漠探検。ホテルを出ると目の前が砂漠なので歩いてうろちょろできる。観光客用のラクダの溜まり場を横目で見ながら、とりあえず歩いて砂を触りに行った。この砂のきめ細かさはすごい!本当にさらっさら。指で線を書いてもすぐ流れて消えちゃうくらい。そして思っていたより白っぽい。砂を何度も手ですくってみた。なぜか心が落ち着く。砂漠はすごく静かなので、時が止まって砂だけが動いてるみたい。今度は砂丘に寝転がってみた。柔らかくって、あたたかい。うーん、癒される感じ。疲れている方、おススメします。もちろん、自分用とお土産用に砂を持って帰りました。

←ラクダちゃん達の溜まり場。結構ヒマそう。

←砂丘だ!もっと近づいてみよう、、、

←わーわー!砂丘ってこんな風に座れるんだ〜キモチ〜♪

 
そうこうしているうちに、6時半。日が傾いてきたので、私達はラクダの溜まり場に向かった。ラクダに乗って夕陽を見に行くのだ。ぼったくられないか心配だったが、1時間1人2.5ディナール(300円弱)で、聞いていた相場と同じくらいだった。後でチップを要求されたけど、2人で1ディナール(90円位)だけ渡して退散した。
 ラクダの名前は「マルコ」「エリコ」だったと思う。日本人みたいな名前。2匹のラクダを1人のおじさんが引いた。このおじさん、やたら「アリガトウ」を連発していた。「アリガトウ?」と疑問形で言ってきたりするので、何か使い方変だなぁと思って、アラビア語で「ちゃんと意味わかってます?」と聞くと、「GOODって意味でしょ。」「アリガトウはTHANK YOUって意味。GOODはヨイだよ。」おじさん、ちょっと恥ずかしそうにしてたけど、その後は「ヨイ?」と連発していた。
 ラクダはゆっくりと砂漠を進んでいった。ラクダは降りたい時に降ろしてもらえるし、写真も撮って貰える。さっきの暑さが嘘だったかのように涼しくなってきて、風が心地良い。あー、大好きな砂漠で大好きなラクダちゃんに乗って夕陽が見れるなんて、もう最高の気分!私はこの貴重な一瞬一瞬を噛み締めた。ラクダツアーも終盤に差し掛かった頃、ちょうど夕陽がいい感じになっていた。昼に見た砂漠は白っぽかったが、夕日に照らされた砂漠は黄味がかって、また一味違う雰囲気をかもし出していた。

←サハラの夕日と共に、、、

 
エジプトとシリアでラクダに乗ったことはあったけど、1時間は今までで最長記録。おしりが痛くなった。でも、やっぱり、いい!ますます砂漠とラクダにはまってしまったのでした。今度は砂漠に泊りこんで星をみたいなぁ、、、







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