アラビアンナイトの博物館? in トズール 

 砂漠の街、ドゥーズの次に向かったのは、やはりこちらも砂漠のオアシス、トズールドゥーズトズール、名前が似ているので混乱する。ドゥーズからトズールまでバスで2時間半程。途中の道で死海のように塩分の濃い塩湖、ショットエルジェリドのど真ん中を通過するのでビックリ。


水の色が青い所と赤い所がある。神秘的。

 トズールに着いたのは午前10時半。13時発ガフサ行きのバスに乗るので結構時間がある。バスステーションのおじさんに荷物を預かってもらえることになり、トズールの街に繰り出した。
 実は、トズールでは個人的に是非行ってみたい所があった。それは、ダルシュライト博物館だ。ここは「千夜一夜のメディナ」と、「チュニジア3000年の歴史」の2つのパートに分かれている。特に前者は、アラビアンナイトの世界に憧れて中東に足をツッコミ出した私にとっては外せないスポットである。ちなみに、ガイドブックには「まるでテーマパークのようににぎやか」と書いてあり、ちょっと面白そうなのだ。
 歩いていけるだろうと思っていた私達はお土産やさんを覗きつつ博物館へ向かったのだが、途中で歩いていくには遠いことが分かり、タクシーを拾った。その博物館は新しくてきれいな建物で、中にはアラブ風のレストランやカフェ、お土産やさんなどがあり本当にちょっとしたテーマパークみたい。それにしても、客がいない。時期や時間帯のせいならいいのだが、、、かなりヒマそうだった。
 入場料は1人5ディナール(450円位)。入っていくと、赤い服を来た門番が2、3人立っている。私たちが先に進もうとすると「止まれ」という素振りをした。何が起こるのかと思ったら英語のテープが流れ出した。アラビアンナイトのさわりの部分を説明しているようだ。「シャハリヤール王とシャハラザードが、、、」というような感じである。それを聞き終わると、先に進ませてもらえる。
 少し進むと、洞窟の入り口が現れた。「アリババと40人の盗賊」に出てくる洞窟に違いない。ガイドブックにはここで「開けゴマ!」と3回唱えると扉が開くと書いてあったが、何せ布が垂れ下がっているだけなので普通に入れてしまって少々残念。中は真っ暗で何も見えず、「ゴー!」という轟音がしている。で、たまに光ったドクロとかがいて、どこがアラビアンナイトなのか不明。お化け屋敷みたいで怖いので、ギャーギャー叫びながら進んでいくと、どうやら途中で案内人が現れたらしい。暗くて見えないのだが、私達はその人に引っ張られるまま進んでいった。

←「イフタフ、ヤーシムシム(開けゴマ)!」

 洞窟を抜けると、屋敷の中庭に出て、ラクダの模型や、空飛ぶ絨毯に乗った人形などが飾られていて、かなり楽しくなってきた。シンドバッドに出てくるロック鳥とその巨大な卵もあった。ロック鳥の卵の中にはなぜか池があってカモが泳いでいた、、、(???

←お、飛んでる飛んでる。空飛ぶ板?

←頑張れシンドバッド!下の穴から中に入れます。

 そして今度は屋内の展示室に入った。ここは人形を使ってアラビアンナイトのシーンを再現している。シャハリヤール王シャハラザードがいる寝室や、シンドバッドが財宝に囲まれている様子、モルギアナが40人の盗賊がかくれた壺に熱い油を注ぐシーン、ハールーンアッラシードの部屋など盛り沢山!!しかも、案内人のおじさんが柵を越えて中に入らせてくれた上、写真までとってくれるという大サービスっぷり。なんなんだ、ここは、、、?と驚きつつもちゃっかり写真を撮ってもらいました。

←ゴージャスなハールーンアッラシード様のお部屋。

 再び外に出て、シンドバッドの船や、魔法のランプの精(今田耕治似)を見て、もう終わりかと思ったら、トドメは鏡張りの迷路だった。しかしこの迷路、おじさんが先導してくれてしまうのでただ付いていくだけで全く迷路の意味が無い。それに、アラビアンナイトと何の関係あるのだろうか、、、?

←ランプの精。意外とちっちゃいけどちょうど出てきた所?

 こうして数多くの疑問を残しつつ、見学は終わった。おじさんはチップを要求することも無く、私達を見送ってくれた。ここが私の大のお気に入りスポットとなったのは言うまでもない。どうか潰れませんように、、、
 







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